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呼吸法と発声

呼吸法と発声

鼻呼吸と口呼吸

最近見かけたニュースに「鼻呼吸ができない子供が増えている」という記事がありました。
なんでも、人の話を聞くときなどにぽかんと口を開ている子供の多くは、口を閉じた状態で呼吸をうまくすることができないため、自然に口を開けてしまうのだそうです。
私もこれまでの学生生活の中で、先生から「口を開けて授業を聞くな」と注意されている人を見かけたことがありましたが、それももしかしたら呼吸に問題ある人だったのかもしれません。

授業や講義に限らず、人の話を聞くときぽかんと相手の口が開いていると、なんとなく印象が悪くなってしまいますよね。
また、同じ話をするときにも、滑舌が非常に悪かったり間延びした話し方をしている人では、説得力が欠けたもののように思えてしまいます。
勉強による知識ももちろん大切ですが、社会人として働くには話し方そのものについても気を引き締めていくことが大切に思います。

呼吸の話をもう少しくわしくしていくと、近頃社会問題化している「無呼吸症」にもつながっていくのだといいます。
無呼吸症とは、眠っているときにいつの間にか呼吸が止まってしまい、最悪の場合にはそのまま息をしないまま朝になってしまうというものです。
はじめこの話を聞いた時、眠ったが最後目覚めないなんて怖いなと思っていましたが、それが話し方や聞き方につながる話であるとわかった時にはちょっと驚きました。

鼻呼吸のいいところ

また、鼻呼吸ができないということは健康や美容にもよくない影響があるのだといいます。
哺乳動物はもともと鼻で呼吸をするように体が作られており、口での呼吸は便宜上できるようになっているだけといいます。

鼻で呼吸をする場合、入ってくる空気中のホコリなどのゴミや雑菌は肺に到達する前にきれいに浄化されますが、口からの呼吸ではそうはいきません。
また、鼻から入った空気は適度に温度調整されて入り込みますが、口呼吸の場合にはそれがないのです。
つまり、口呼吸を長く続けていると少しずつ体内に悪い物質が蓄積されていくことになるのです。

呼吸法と言えば、合唱や吹奏楽でおなじみの腹式呼吸という方法が有名です。
女性の場合男性に比べて腹式呼吸が自然にできる人の割合が少なく、意識しないで呼吸をしていると胸式呼吸になってしまうといいます。
腹式呼吸を身に付けると、声が大きくハリがでやすくなります。
私も今腹式呼吸を身につけられるようにと、意識的に呼吸の練習をしているところでもあります。